元オリーブ少女のサバイバル大作戦

人生の禍福の縄をあざなってきた元オリーブ少女の日常の中の非日常。現在鋭意在宅勤務中。

「ハピネス」桐野夏生/最近読んだ本

久しぶりに小説を読んだ。

実存する時代のキーワードが織り込まれているとリアルなように感じられる気がしてくるけれど、ほんとにこんな生活がこの東京都内のどこかで繰り広げられているのだろうか。絶対ないだろうと思いながらも、「スタバ」や「H&M」や「シャネル」という単語が、この世界が実存すると思わせる。不思議。

ここに出てくるのはみんな幼稚園ママでしたが、私の周りには幼稚園ママ自体がほとんどいないんですよね。知っている限り一人しかいない。その一人もご主人と遠距離恋愛だったので結婚を期に退職しこちらに住んでいるという方。あとはみんな保育園ママ。育った環境もあるかもしれないけれど、高校時代の友達も大学時代の友達も近所の人もみんなそう。

でもよく考えたら、いぶママって実際はすごい努力家だった訳ですよね。特別ものすごく恵まれた家に生まれ育ったという訳ではないけれど、青学に入りCAになるというのは本人がすごい努力しているということでしょう?家事もそつなくこなしてね、自分の容姿にも妥協しないでね、そういう女性をもっと慈悲深く描いて欲しかったというのもありますね。少なくとも有紗よりは好感が持てそうですけれど。しかし、結婚歴と出産歴を隠して結婚することって可能なのだろうか。戸籍とか確認しないのか。

ハピネス

ハピネス