「日本文学者変態論―日本史原論」爆笑問題/最近読んだ本
「日本文学者変態論」ということで、どんな内容なのかとワクワクして読んでみたものの、ちょっと期待はずれだったかな…。そんなに「変態」と言えるようなエピソードが書かれていなかったような。「変わり者」レベルかな。国語便覧の作者紹介を太田と田中の漫才で水増ししたような本でした。
前に読んだ同じ爆笑問題の「ニッポンの犯罪12選」は面白いと思ったのだけれど。
どこが違うのか考えてみたところ、文学者の内面が見えてこなかったところだと思う。誰と心中したという事実は書かれていたものの、その動機が書かれていなかったから、事実の羅列に過ぎないような本に思えた。「ニッポンの犯罪12選」は犯罪者の記録ということもあるのか、犯罪の動機も書かれていたりしたのが面白かったのかな。人の内面って、どうしても知り得ない分かり得ない部分があって、それでも犯罪の供述とかから、なんとなく内面を知り得たような気になれるというか。そういうのが欲しかったです。
でも、これからもしばらくは爆笑問題の本を読むでしょう。