元オリーブ少女のサバイバル大作戦

人生の禍福の縄をあざなってきた元オリーブ少女の日常の中の非日常。現在鋭意在宅勤務中。

「あんぽん」佐野眞一/最近読んだ本

「あんぽん」はじめ結構おもしろいなーと思って読んでいたのですが、ずっと出自の話が延々と続いていて、途中で読むのやめてしまいました。

出自の話は導入部分なのだろうと思い込んでいたので、ちょっと思っていたのと違っていたかもしれません。

タブーに切り込むということであれば、出自よりもどちらかと言うと孫正義既得権益にどうやって切り込んで行ったのかということの方が個人的には興味ありました。孫という名前のまま日本国籍となった話は聞いたことありましたが、そういう話も興味深いんだけれど、プライベートよりも仕事で乗り越えた困難をこの作者の切り口で読みたかったです。

個人的にはこの作者の題材には絶対になりたくないと恐怖心を抱いてしまいました。取材協力した挙句にあそこまで書かれてしまうなんて。おそろしい。

ソフトバンクという会社を初めて知ったのは、15年位前です。友達と就職活動の話をしていたときに、その友達が「ソフトバンクもいいなー」と言っていたのです。私はそれまでソフトバンクという会社は知りませんでした。でもヤフーの会社なんだということをそのときに知りました。彼女は先見の明があったのでしょう。それからたった15年でソフトバンクは知らない人がいない会社になりました。

日本では個人が何かを成し遂げると足を引っ張られる風潮があるというようなことを孫正義が話しているのが書かれていました。同じことをやってもホリエモンがやればけちょんけちょんに叩かれて、NTTデータがやれば新聞の一記事になって終わりというようなことも。スティーブ・ジョブズはアメリカのヒーローだけれど、孫正義は日本で成金扱いとか。どうしてなんでしょう。

実際、組織の中で何か新しい行動を起こしたり、やりたいことをやろうとするのって大変ですよね。奇異な目で見られたり。やっても無駄と足を引っ張られたり。

だから自分が考えていることを、実現する力を持っている孫正義を私は尊敬します。すごいなーと思いました。

 

あんぽん 孫正義伝

あんぽん 孫正義伝